ソウルの漢江流域にある百済初期と新羅時代の墓が集った古墳群
こんにちは、ソウルロッテワールドやロッテワールドタワーなどが位置する蚕室(チャムシル)から東南へ約1.8キロの場所に三国時代の古墳群があります。古代国家の百済初期の都城があったと推定している松坡区の芳夷洞一帯の丘陵地帯に広がる「ソウル芳夷洞古墳群」は、8基の古墳があり、市民たちが散策できるように綺麗に整備されています。
1917年9月に芳夷洞古墳が最初に確認されたときには、近くに百済初期の風納土城と夢村土城があったので百済初期の古墳だと知られたんですが、1976年に8基の古墳のうち3基を初めて発掘したところ、新羅の土器などが発掘されて新羅時代のものではないかという見解もある古墳群です。
古墳の内部が公開されている第1号墳
芳夷洞百済古墳群の正門を通過して階段を登ると緩やかな傾斜の丘の上に封墳が順番に目に入ってきます。北西の丘に第1・2・3・6号墳があり、東南には第4・5・7・8号が位置しています。芳夷洞百済古墳群は、確認された8基の古墳のうち4基、すなわち、1・4・5・6号墳が調査または発掘されました。その結果、1・4・6号墳は大体に5世紀以降に造られた横穴式石室墓であることが明らかになり、時期的にやや早い第5号墳は自然石を薄く割った割石を利用した石槨墓ということが確認されました。
ソウルの漢江流域にある芳夷洞百済古墳群!百済もしくは新羅の古墳という疑問もありますが、漢江流域をめぐっての両国の国際関係がうかがえる古墳です。
基本情報 | |
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スポット名 | ソウル芳夷洞古墳群 서울방이동고분군 |
住所 | ソウル特別市 松坡区 芳荑洞 125 서울특별시 송파구 방이동 125 |
電話番号 | 02-412-0363 |
時間 | 9:00~18:00 |
休業日 | 年中無休 |
入場料 | 無料 |
詳細情報 | 史跡第270号 |
交通 | 地下鉄5号線芳夷(パンイ、Bangi)駅 3番出口 徒歩15分 |