聞慶セジェ道立公園

慶尚道とソウルを短距離で結ぶ李氏朝鮮時代の峠道に多くの観光客が訪れる

こんにちは、釜山とソウルのほぼ真ん中にある聞慶セジェは、李氏朝鮮時代に嶺南地方（慶尚道）と漢陽（ソウル）を短距離で結ぶ嶺南大路の道として、重要な位置を占めていた峠です。1592年4月13日、釜山港に上陸した豊臣秀吉軍もこの聞慶セジェを超えて漢陽へ北上したほど昔から軍事的な要衝地でもあり、今は、壬辰倭乱（文禄・慶長の役）後に築城された３つの関門が歴史を物語っています。

第一関門の主屹関から第二関門の鳥谷関、第三関門の鳥嶺関まで続く約6.5キロの散策路に、韓国時代劇の映画やドラマなどが撮影されたオープンセット場と、かつてのセジェを超えていく旅行者のための宿泊施設の鳥嶺院址などの文化財もあり、セジェの頂上にある第三関門へ向かう登山客や、第二関門までハイキングしながら美しい自然景観を楽しむ多くの観光客で賑わう道立公園です。

イェッキル博物館

鳥嶺院址

韓国ドラマセット場

韓国地方とソウルを結ぶ韓国の昔の道が紹介されているイェッキル博物館が聞慶セジェ道立公園の入口にあり、博物館の手前から韓国ドラマセット場まで往復する有料電動カーもあります。また、公園の食堂街には山菜ビビンパや炭で焼く豚の焼肉定食もあって聞慶地元のグルメが楽しめます。聞慶セジェは、鳥（セ）も飛んで超えられない険しい峠（ジェ）を意味します。

聞慶市外バスターミナルの近くに聞慶総合温泉場もありますので、聞慶で一泊しながら三つの関門を歩き、美味しい食事を食べて、温泉場で疲れた体を癒すのはいかがでしょうか