一般博物館では見られない古代遺物が楽しめる国立慶州文化財研究所
こんにちは、釜山から約1時間ほどの距離にある新羅千年の都・慶州は、新羅文化と伝統が現在まで息づく貴重な遺跡が街の至るところに散在し、青空博物館または、屋根のない博物館とも呼ばれています。
慶州で発掘された古都新羅の絢爛なる文化遺産を慶州市内のほうにある国立慶州博物館で保存・展示していますが、慶州地域の新羅文化圏における文化財の発掘や学術調査を担当している研究所が国立慶州文化財研究所です。
吐含山の世界遺産・仏国寺と東海南部線の仏国寺駅のほぼ真ん中に位置している国立慶州文化財研究所は、1973年に設置された「味鄒王陵地区発掘調査団」からスタートされ、2005年8月国立慶州文化財研究所に名称を変更し、現在まで至っています。
国立慶州文化財研究所は、慶州観光のスポット地の一ヶ所である古墳公園付近の民家などを立ち退きし、発掘調査している広大な敷地のチョクセム遺跡をはじめとして、高句麗と百済、新羅が対立した三国時代に建てられた芬皇寺、慶州東南山の7番国道の傍らにある四天王寺址、国立慶州博物館の隣にあり、新羅の王宮跡だと知られている月城の垓子、新羅が三国統一した直後に離宮として造成された雁鴨池の東側にあたる新羅王京遺跡などを発掘調査しています。
私たちが慶州観光中に見かけられる慶州内の発掘現場は、すべてこの研究所で行われているわけですね。また、国立慶州文化財研究所の小展示館で、博物館などでは見学できない所蔵遺物を観覧することもできます。
韓国の伝統的な瓦屋根造りの1階の研究所に入ったらすぐ左手に管理室があり、右手に小ぢんまりとした展示室があります。展示室への入場は無料ですが、一般的に展示室の入口の前にある芳名録にお名前を記載して入場するようになっていますね。
この研究所の展示館は、月曜日から金曜日までの平日のみ運営していますので、月曜日が休館である国立慶州博物館の代わりにこちらを見学するのも良いし、韓国古代遺物に興味のある方々にオススメします!
基本情報 | |
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スポット名 | 国立慶州文化財研究所 국립경주문화재연구소 |
住所 | 慶尚北道 慶州市 馬洞 931番地 경상북도 경주시 마동 931 |
電話番号 | 054-777-8800 FAX054-777-8890 |
時間 | 午前9時から午後6時まで(平日月~金) |
休業日 | 毎週の週末と国慶日 |
入場料 | 観覧料無料 |
サイト | http://www.gcp.go.kr |
交通 | 行き方:慶州市外バスターミナルにて11番座席バスを利用する。 |