慶州金鰲山(468m)頂上から西裾に広がる藥水溪谷に慶州南山で最も巨大な磨崖仏像があります。 

 高さ8.6メートルにもなる藥水溪谷磨崖立仏像の頭上はなくなりましたが、巨大な四角形の岸壁の両側端の岩肌を30センチ以上厚肉彫りに刻まれ、重々しい仏躰を現しています。また、手と衣の裾も10センチ程度の中肉彫りに刻み出しており、左手は曲げて胸に付け、右手は腰まで下ろして両手の親指と中指、薬指を軽く合わせています。 

 この磨崖仏の特徴は、左右の両肩から垂直に長く流されている裾の間の衣がやや半円形にしわ寄りながらいくつかの平行線を作って垂れ下がっていることです。このような衣の皺の表現技法はこの磨崖仏しかみられないものです。

スポット名慶州藥水溪谷磨崖立仏像
경주약수계곡마애입불상
住所慶北慶州市內南面茸長里山1-1
詳細情報9世紀末期/市道有形文化財114号/1979.01.25
※上記の記事は取材時点での情報を元に作成しています。 現地の事情によって今とは内容が異なる場合がありますので、ご了承ください。
作成者
Park Bogyu
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