今年の夏、釜山の海水浴場には外国人海水浴客が急増した。韓流ブームとグルメ、異色カフェなどを豊富に備えた大都市の中の海水浴場という点が、釜山に外国人海水浴客を呼び込んでいるようだ。釜山がグローバルな避暑地に生まれ変わるようだ。
5日正午頃、釜山海雲台海水浴場は外国人半分、韓国人半分で外国の避暑地を連想させた。パラソルの間を行き来しながらビールを売っていた商人は、アイスボックスからビールを持ち上げながら「ビール、ビール」と叫んだ。まるで英語がビーチの公用語になったかのようだった。
ビーチの風景も異国情緒あふれるものに変わった。白い砂浜に寝そべって日焼けを楽しむ外国人のせいだ。彼らは日差しを避けるためにパラソルに入ったり、簡易テントなどで日陰を作る日本人とは違う方法で避暑を楽しんでいた。ビキニ姿で日焼けを楽しんでいたロシア人のアガタ・スタシさん(24)は「釜山は初めてですが、ビーチにラッシュガードのように体を覆う格好が多くて驚きました」とし、「韓国でしか見られない風景なので、異色で面白いです」と話した。
海雲台海水浴場に外国人海水浴客が大幅に増え、海雲台区庁もこれを数値で確認することにした。海雲台区庁は今年、ビッグデータを活用した海雲台海水浴場と松亭(ソンジョン)海水浴場の4~12月の海水浴客数算定用役を行う。この用役の結果、釜山以外の地域と国の訪問者数を確認することができるようになるが、釜山では初めて出てくる外国人海水浴客の集計だ。
海雲台区庁の関係者は、「2019年まで目測に頼っていたフェルミ推定方式、その後は通信会社の基地局を活用して人数を集計したが、多国籍の外国人訪問者と外国の訪問者が増え、より科学的に分析して対応するため、ビッグデータを活用した用役を実施することになった」と説明した。
外国人避暑客の増加傾向は間接的にも確認できる。釜山の新しい観光名所として定着した海辺の列車「ブルーラインパーク」の利用客のうち外国人は43%で、10人中4人が外国人観光客であることが確認された。7月一ヶ月基準、外国人利用客は昨年5万5956人から今年10万1943人に倍増した。国籍別では△台湾△タイ△インドネシア△ベトナムの順に東南アジア諸国が主だった。
ヘウンデ(海雲台)海水浴場の目の前にあるヘウンデ(海雲台)アクアリウムにも外国人観光客が着実に増加している。海雲台(ヘウンデ)観光スポットと一緒に海水浴を楽しむ海外観光客が増えている証拠だ。海水浴場の現場でも、釜山を訪れる外国人が大幅に増えたという声が続く。海雲台海水浴場でパラソルレンタル業を営むカン・ヨンチョル(68)さんは、「利用客の70%が外国人」とし、「東南アジア人が一番多いが、海外観光客も多いが、釜山近郊の工業団地で働いて休暇を取りに来る東南アジアの労働者の割合が大きい。毎年、より多くの外国人が海水浴場を訪れることを実感している」と話した。
韓流ブームが海外海水浴客の行列を牽引した一等功労者のようだ。ロシアから娘と一緒に来たダニヤ・バエバ(41)さんは、「K-POPが好きな娘の誕生日プレゼントに釜山を選びました。私は韓国映画が好きですが、その中でも『釜山行き』が一番好きで、釜山のことを知りました」とし、「釜山海水浴場は伝統的な意味での海水浴場とは違う姿ですが、レストランや自然、楽しめるものが一度に揃っていて満足です」と話した。台湾から来たというスジョン・チャン(23)さんは、ドラマのおかげで釜山を訪れました。チャンさんは「ドラマ'サム、マイウェイ'を何度も見返すほど好きで、ドラマの舞台が釜山なので、ぜひ一度来てみたかった」と笑った。
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