新羅始祖王の誕生説話が伝わる井戸
三国史記と三国遺事によると慶州市内から西南山へ行く道路の左側に位置するこの井戸の周辺には、紀元前57年に建国して高麗に降伏する935年までの長い歴史を持つ新羅の建国神話が漂っています。
紀元前69年、ある日六部村のひとつである高墟村長が南山に上り山麓を見下すと井戸の周辺で白馬が跪いて嘶いている姿をみて、不思議に思った村長がそこに行ってみたら白馬はすでに姿を消し、白馬のいたところには大きな卵が残されていました。やがてその卵から眉目秀麗な男の子が生まれたが、13歳のとき(紀元前57年)に六部村長たちによって新羅の初代王となり、国号を徐那伐(ソラボル)と定めるようになります。この男が新羅の始祖王・朴赫居世(パクヒョッキョセ)であり、この徐那伐が後に新羅と呼ばれるようになります。
蘿井(ナジョン)には今も井戸が残っており、朝鮮時代の純祖3年(1802年)に立てられた遺墟碑があります。
基本情報 | |
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スポット名 | 蘿井 나정 |
住所 | 慶尚北道 慶州市 塔洞 700-1 경북 경주시 탑동 700-1 |
詳細情報 | 史跡第245号 |
慶州高速バスターミナル・市外バスターミナルから車で約20分。市内バスの場合は500番に乗車。