蔚山広域市に位置する蔚山大谷里 盤亀台岩刻画(パングデアムガックァ)遺跡は、蔚山太和江の支流に該当する大谷川辺の切り立った断崖に幅約8m、高さ約3m程度の板状の垂直岩盤に先史時代の絵が集中的に刻まれています。
韓国で発見された先史時代の岩画遺跡の中で最も古いもので、約300点余りの絵が刻まれています。岩に刻まれた絵のうち、クジラを狩る非常にリアルな絵は約7000年前の新石器時代に製作されたもので、地球上に現存する最古のクジラ狩りの絵として評価されています。
蔚山 盤亀台岩刻画へ行く道
牛、トラ、ヒョウ、鹿、イノシシなど陸上の生き物の姿も見られますが、最も多く登場するのは海洋生物、特にクジラです。原始的な壁画であるにもかかわらず、クジラの描写は非常に細かく描かれており、種類別に、子を背負ったコククジラ、前後の色が異なるクジラ(シャチ)、多数の縦縞がある異常に大きなザトウクジラ、口と頭が特徴的なマッコウクジラなどが描かれています。
また、クジラ狩りに関する内容で、餌、網、銛(もり)を打たれたクジラ、クジラを捕まえるために海に出る船などが描かれており、10数人が長い木製の船に乗ってクジラに銛を投げ、捕まえたクジラを引きずって、クジラの肉を剥ぎ取る作業が非常に詳細に描かれています。
そのため、学界では、この岩絵は文字のなかった石器~青銅器時代に、クジラ漁の教育を目的として描かれたものと推定されています。1995年に国宝に指定されました。
蔚山 盤亀台岩刻画博物館
住所 | 蔚山 盤亀台岩刻画(ウルサン パングデアムガックァ) 蔚山広域市 蔚州郡 彦陽邑 大谷里 山234-1 울산광역시 울주군 언양읍 대곡리 산234-1 蔚山 盤亀台岩刻画博物館 蔚山広域市 蔚州郡 斗東面 盤亀台内キル254 蔚山岩刻画博物館 울산광역시 울주군 두동면 반구대안길 254 울산암각화박물관 |
観覧料 | 無料 |
観覧時間 | 09:00~18:00(入場締め切り17:30) |
電話 | 052‐229‐4797 |