北亭洞古墳群の梁山夫婦塚の模型が展示されている市立展示館 

こんにちは、釜山市と北西に面している梁山市は、洛東江を境に金冠伽耶の都・金海市と新羅の勢力圏にあった蔚山市に挟まれた場所にありますが、釜山都市鉄道2号線の梁山駅から車で約10分ほどのところには6世紀初期の伽耶様式の古墳の中に新羅スタイルの金銅冠などの遺物が多く発掘された北亭洞夫婦塚があります。 

<北亭洞古墳群>
史跡第93号海抜320メートルの城隍山の西側の斜面に並んでいる古墳群に夫婦塚と金鳥塚があります。 

北亭洞古墳群のうち、第10号墳にあたる直径27メートル、高さ3メートルの梁山
北亭洞夫婦塚は、1927年に日本考古学者・小川敬吉によって金銅冠や勾玉の首飾り、金製の耳飾りなどの489点の遺物が学会に報告されましたが、日本統治時代に日本に持ち帰って現在、すべての遺物は東京国立博物館に展示されています。 

2013年4月、梁山遺物展示館として開館されましたが、翌年の2014年1月1日、梁山市立博物館遺に名称を改めました。常設展示館として夫婦塚と金鳥塚の模型などが展示されている古墳室、梁山市を輝かした偉人や、歴史と文化が紹介されている歴史室、企画展示室があります。 

また、展示館を建立する時に調査された古墳の野外展示場もあります。 

<古墳室>
北亭里古墳群の夫婦塚と1990年釜山東亜大学校が発掘された金鳥塚の模型などがあり、夫婦塚の模型には、伽耶の古墳でよく見られる殉葬者もいます。


2013年10月15日から2014年1月12まで、東京国立博物館から借りてきた金銅冠を除外した夫婦塚遺物67点の本物が展示されています。金銅冠の場合、日本から韓国に運送中の破損される恐れがあるということで除外されました。 


< 金鳥塚出土の模型とその遺物 >


<4階古墳室>
4階の1展示室から2展示室の夫婦塚の模型がよく見えるようになっています。

<歴史館

<新基里 古墳群>
史跡第94号北亭里古墳群と谷を挟み、南側に位置している古墳群。 

  梁山遺物展示館は、北亭里古墳群から約80メートルほど離れており、館内から古墳群への道は、散策路として綺麗に整備され、梁山市民の憩いの場である公園として造成されています。 梁山遺物展示館の遺物のほとんどは、レプリカになっていますが、都市開発が進められている梁山市にとっては貴重な文化遺産となり、古代国・新羅と伽耶の文化交流を研究する上でも重要な意義を持つ遺跡です。

基本情報
スポット名 梁山市立博物館(梁山夫婦塚)
양산시립박물관(북정동부부총)
住所 慶尚南道 梁山市 北亭洞685
경남 양산시 북정동 685
電話番号 055-392-3313
時間 午前9時から18時まで(入場締め切り17時)
休業日 毎週月曜日,正月,旧正月,秋夕は休み
入場料 無料
サイト http://museum.yangsan.go.kr

行き方:都市鉄道2号線の梁山(市庁)駅で下車し、一般タクシー利用すれば、10~15分所要。

※上記の記事は取材時点での情報を元に作成しています。 現地の事情によって今とは内容が異なる場合がありますので、ご了承ください。
作成者
Park Bogyu
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